地元の食材を地元で消費する「地産地消」や、地域の産業を掘り起こして工場見学を積極的に開放していく「産業観光」などは「地域ブランド」を確立する方策の流れです。
それは大量生産・大量消費の高度成長経済を過ごしてきた日本の観光の姿に一石を投じる大きな動きでもあります。つまり、どこの観光地に行っても同じ料理が出てきたり、行くことが目的化してしまうほどの豪華な(過剰投資した)施設が次々と建設されたり、テーマパークなどの一過性のイベントに振り回されて持続可能な観光振興をしてこなかった状況からの脱却とも言えます。