2006年1月11日の日本経済新聞・静岡経済欄にて北脇保之・浜松市長のインタビューが掲載されていました。
話題は新浜松市になってから政令市までの取り組みですが、シティプロモーションによる浜松市の魅力を全国への発信、オートレースの民営化などの話題のほかに注目したいコメントが2箇所ありました。
製造業がけん引する「産業都市・浜松市」の景気回復だけでなく、都市間競争に打つ勝つ浜松市の新たなる魅力創出に向けた嬉しいコメントです (^^♪
車社会の浜松市周辺では逆に中心市街地を活性化させる必要があるかどうかの議論(考え方)も最近ではあるようですが、駅周辺は「浜松の顔」にふさわしい活気あるものであるべきだと思います。
そういう意味では「コンパクトシティ」という言葉を北脇市長が使い始めており、行政がどういう機能性を市街地に持たせ、商業集積の棲み分けをどう図り始めるのかは期待される点です。
北脇市長のコメントを見て、ちょうど1年前に東京大学大学院都市工学の西村幸夫教授の講演会に参加したときに聞いた印象的な言葉を思い出しました。
これは「住んでいる人が喜んで暮らしていると、遠くからも人が来る」というような意味で、浜松のまちづくりに置き換えるならば、浜松に訪れた人が「私もこんな所に住んでみたいな」と思わせるにはどうしたらいいかという視点で考え、地方行政として実行していくことが必要だということです。
西村先生はさらに「行政が観光に力を入れるべき理由のひとつは、行政の財務面に貢献度が非常に高いから」と話していました。
ということですが、これは浜名湖花博や愛知万博を終えたばかりですから、その経済効果については説明がいらないと思います。
人口減少社会においては、定住人口よりも交流人口の増加を図る施策が賢明であり、そのために「観光都市創造」や「地域ブランド化」というキーワードが使われ始め、定住人口のための「都市開発(まちづくり)」と交流人口のための「観光振興(観光地づくり)」を両輪として進める考え方を「観光まちづくり」と呼んでいるわけなんです (^^)/
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