スティーブジョブズ
スティーブジョブズのプレゼンはなぜ人を魅了するのでしょう!

「スティーブ・ジョブズは1分話して36億円稼ぐ!?」という内容が気になるタイトルのGQ JAPAN(2005年12月号)が年末の整理で雑誌の山から出てきました!

 

私が凄いなと感じる経営者の代表格はスティーブジョブズですが、iPODなどアップル人気復活の背景に間違いなく彼の存在があります。

スティーブジョブズ

前に書いた記事「スティーブ・ジョブズの感動スピーチ」の閲覧数がとても多く、トラックバックやコメントもたくさんいただき、こうしたジョブスの人気ですが、その根幹は「ティーブ・ジョブズのプレゼン能力」の高さへの注目であることは言うまでもありません。

GQ JAPAN 2005年 12月号
黒を基調にしたシンプルな舞台、控えめなライティング、印象的な言葉(Amazingが口癖)、講演時間をきっかり1時間、新製品は発表と同時にネットでの注文も始まること…。そして重要な発表は講演の終盤に切り出される。「And one more thing...」この一言が新製品のサインだ。

これはGQ(2005年12月号)一部ですが、カルロス・ゴーンのインパクトあるスピーチと併せて解説されています。

GQ JAPAN 2005年 12月号
プレゼンテーションとは、「限られた時間の中で情報をわかりやすく伝え、理解させ、動機づけさせる。最終的には目的の行動をさせる」ことをいう。メッセージは伝えるものではなく、人を動かすもの。プレゼンはメッセージを受け止める側に話し手の希望通りの行動をさせるということが目的なのだ。

とあるように、「何を伝えるかだけではなく、どのように伝えるか、人の心に効果的に訴えるにはどうすればいいか」が経営者のリーダーシップに欠かせないスキルと言えそうです。

スティーブジョブズ

AERA(2005年11月21日号)でも同じように「ジョブズ成功の5原則」というサブタイトルの記事が掲載されています。

「決断は早く」
「エンターテイナーであれ」
「細部にこだわれ」
「過去にとらわれるな」
「つねに理想を掲げよ」

の5つに分けて説明していますが、未来(市場)を自らの手で創造する気概とそれを実現する情熱を首尾一貫する(妥協しない)ということではないでしょうか…

ジョブズのこうした講演でのプレゼンテーション(スピーチ)は「ドリームスピーチ」とマックファンの中では呼ばれ、「And one more thing...」のフレーズが出ると、幹部社員までもその瞬間まで知らないことを世界中へ同時発信する、いわば社員への「方針伝達」の場へと変わり、会場全体は未来を夢見る瞬間にしてしまうということです (^^ゞ

「スティーブ・ジョブズになりたい」と題した意味がわかりました。

「なりたくてもなれないかもしれない。だけど彼について行けば明るい未来をくれるに違いない。」という逞しい背中を肌で感じさせる経営者なんだということを…