maeda-ono
郵便で Hamanakoぷれす が届きました。


見慣れない冊子なのですが、これは(公財)浜松・浜名湖ツーリズムビューローが広報誌を刷新して、そのタイトルが

Hamanakoぷれす


冊子の使用ロゴは、上下で色わけて「波と風の流れ」を、文字位置を上下させて「音楽の街・浜松」を表現しているとのこと。


Hamanakoぷれす


さて、ページをめくると、大須賀正孝理事長と前田忍理事(事業本部長COO)の就任あいさつ文が掲載されています。


というのも、組織が2018年03月30日付で観光庁より日本版DMOの認可を受け、組織名も環浜名湖地域を活動範囲とした「浜松・浜名湖ツーリズムビューロー」として新たなスタートを切ったからです。


前提が長くなりましたが、この記念すべき初版で光栄なことに、前田部長との対談企画に声をかけていただきました。下記の通り掲載されましたので、紹介させていただきます(記事および写真の掲載許可は得ています)。


Hamanakoぷれす


ご興味ある方は、お読みいただけると幸いです。


Hamanakoぷれす対談企画 〜波起こし人〜
第一回 サゴーエンタプライズ(株)代表取締役 小野晃司氏
浜松・浜名湖地域に新しい波 New Wave を、大きな波 Big Wave を起こそうと奮闘する方をご紹介するコーナー。我らが前田COOが聞き手となって、その経営哲学や情熱、はたまたプライベートまでを赤裸々に語っていただきます!記念すべき初回の対談のお相手は、サゴーエンタプライズ(株)代表取締役の小野晃司さんです。ホテル経営から飲食、遊覧船まで、総合レジャー産業において多種多様な事業を展開し「楽しそうに仕事してるね」と言われることに喜びを感じる企業でありたいとおっしゃるそのスタイルの原点はどこからくるのか。じっくりお話しを聞きました。(取材日:7月25日)

前田:この企画をスタートすることになったときに真っ先に頭に浮かんだのが小野社長でした。これだけの経歴の方がこの地域にいらっしゃるなら、ご自身の哲学だとか思いだとか、ぜひ聞いてみたいと思っていました。まずは、学生時代からのお話しも含めて、小野社長が現在に至るまでの経緯などを教えてください。
小野:学生時代に一生懸命取り組んだこと、それは陸上競技の走り高跳びです。陸上部がない小学校だったため、運動神経がいい生徒の一人として選ばれて走り高跳びと出会いました。大学卒業まで走り高跳びに情熱を注ぐことになり、全国優勝も数多くしました(高校での2m20は現在でも東海記録)が、続けられた背景には親の影響が大きくて「若いうちにしかできないことを全力でやれ、どうやって1僂任盥發飛ぶか真剣に取り組む姿勢は、将来、お客様に一人でも多く来ていただくためにはどうしたらいいか、1円でも多く儲けるにはどうしたらいいかってことと同じだよ」と言われたことを覚えています。ですから、現在でも同じ志で仕事をしています。哲学とは言い切れませんが、自分の生き方を例えると、自転車を乗り続ける感覚です。自転車って、ペダルを漕がなければ倒れてしまいますよね。自転車に乗りながら変わる景色や風を感じる、逆に常に変わる景色を楽しむために自転車に乗る。とりあえず、目的地までは一気に駆け抜ける感じです。時代はどんどん変化していて、追い風もあれば向かい風もある。その時代の変化のスピードと自分を変化させていくスピードが合うと楽しくなります。過去を悔やみ、未来を憂いで、現在に行動しないという生き方だけはしたくないですね。

前田:大学卒業後にアメリカ留学(MBA)されましたね。
小野:大学生の時ですが、日本のバブル経済がどこか異常だと冷静に思ったんです。陸上競技は大学卒業までと決めていたので、その後にアメリカで経営学を学んでみようと留学しました。これだけ陸上を一生懸命やれたから、同じような志で勉強したらどうなるか挑戦したかった。あと、大好きだった陸上競技を忘れたかったのかもしれません。(笑)

前田:御社の主戦場である浜名湖。多くの魅力の中から特に挙げるとするなら何でしょうか。
小野:やはり「」は外せないですよね。お客様の評価も高いですから。観光振興は、来訪意向つまり「行きたくなる仕掛け」と再訪意向つまり「また行こうと評価される仕組み」を構築することですが、まず「食」を中心になれば、サイクルツーリズムやフラワーツーリズムなどのコンテンツが相互補完してくると思いますね。

前田:それでこの「空海」を手掛けることになったんですね。景色はもちろん、きめ細やかな配慮を感じる素敵な内装に驚きました。
小野:7月24日にオープンした舘山寺サゴーロイヤルホテルの「浜名湖ダイニング空海」はサゴーの得意分野を発揮する集大成とも言えますね。この空間では「食の感動体験」をしていただきたいと思っています。浜名湖の景色を楽しみながら、多彩で質の高いバイキングをお楽しみいただくことに加え、この地域の海の幸や山の幸をグリルで楽しめるよう、料理長が厳選した旬の食材を「海鮮プレート」で提供します。昨年の直虎イヤーが終わり、お客様が団体から個人へ変化していく中で、大きな転換を迎えたと投資を決意しました。

浜名湖ダイニング空海


前田:今後の展望や事業戦略などを教えてください。
小野:経営者としては「ひとつのことにこだわらない」ことでしょうか。これと決めて、それが仕上がったときには、もう変えなければならない時代です。いつか来るチャンスに備えて、経営資源であるヒト・モノ・コトに分散投資するということです。小さくても意識的に変化できるものだけが生き残っていけると信じています。温泉旅館というのは、なかなか変化ができない業種業態ですけが、柔軟に対応できる事業体制をサゴーグループ全体で目指していきます。

前田:経営者としてこれまでに失敗したなーってことはありますか。
小野:走り高跳びは3回飛んで1回成功すれば次の高さに挑戦できる競技種目です。そういう意味では、3回に1回成功すればいいっていう、どこか楽観的な考え方を持っています。野球だって3割バッターだったらすごいでしょ。成功失敗や勝ち負けより、目的に向かう行動を終わらせない創意工夫が必要ではないでしょうか。

前田:われわれDMOに期待することはなんですか。
小野:まずは成功事例を作ることが一番大事ですよね。そのためにどこにスポットを当てるのか。地域か組織か事業か人材か。前田さんの前任だった大井川鉄道も「トーマス」が成功事例となって、訪れた観光客が風光明媚なスポットとして評価したように、この地域の成功事例を作り出す情報プラットホームの役割ですね。実行部隊である民間企業ができない部分のコーディネーター的な役割ですよね。みんなが真剣にこの地域を良くしたいと考えているわけだけど、かならず交通整理が必要になります。新しいことをするには何かを捨てなければならないこともあるし、どこに力を入れていくかを見定めて、勇気ある舵取り役になってもらいたいですね。

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対談を終えての前田COOの感想:
対談中はお好きな名言、格言をたくさんご紹介いただきました。それでいて「あまり本は読まない」とおっしゃる。常に変化を求め、「一番でなくてもいい、一流を目指す」というその姿に、経営者として、浜名湖地域を愛する者としての気概のようなものを感じました。期待にお応えできるように頑張ります!

●サゴーエンタプライズ株式会社 代表取締役 小野晃司
<経歴>1966年静岡県浜松市に生まれ、浜松北高、筑波大学を卒業後、1994年米国ホフストラ大学大学院にて経営学修士課程(MBA)を修了。2004年にサゴーエンタプライズ(株)代表取締役社長、2009年に浜名湖遊覧船(株)代表取締役社長に就任し、現在に至る。<現在の公職>浜松商工会議所常議員(観光サービス部会副部会長)、浜松・浜名湖ツーリズムビューロー理事、浜名湖総合環境財団理事、日本旅客船協会評議員、など公職多数。


以上です。どうもありがとうございました。