天野浩

ノーベル物理学賞を受賞した天野浩さんが、浜松市出身であることから、このブログでもチョコを頂戴した話題や名言などを紹介したことがあります。

最近になって、地元の講演会や将来を担う子どもたちへ卒業を祝福するメッセージを贈るサプライズがありました。


まずは、新聞に掲載された、浜松市内の小中学生で卒業式シーズンに合わせた祝福メッセージです。


天野浩

◆浜松の小中学生へ「思い出は大切な礎」 天野さん祝福メッセージ - 中日新聞 2015/03/13
昨年のノーベル物理学賞を受賞した天野浩・名古屋大教授(54)=浜松市中区出身=から浜松市教委に、3月に市立小中学校を卒業する児童・生徒に向けた祝福メッセージが届いた。市教委は「子どもたちの良い思い出になる」と感謝している。 (中略)市教委が今年一月、名古屋大を通じて天野さんに依頼したところ、約一ヶ月後に名大から文書がメールで届いた。市教委教育総務課は「多忙な中、丁寧なメッセージをいただき、お人柄がうかがえる」。文書は全校に送っており、卒業式で披露するなどの紹介方法は各校に任せるという。

実際の文章は以下の通りで、新聞に書かれている通り「お人柄がうかがえる」対応だと感動しました。最後には天野さん自身のサインが日本語と英語で大きく書かれているのが印象的です。


天野浩祝福メッセージ

卒業おめでとうございます。卒業式にあたり、一度これまで過ごした学校での出来事を思い起こしてみましょう。入学当時の頃を思い出してみると、随分と成長したことと思います。大切なことを教えてくださった先生方や、共に学び、共に遊んだ友人との思い出は、皆さんがこれから生きていくうえで、かけがえのない大切な礎になるはずです。4月から新しい場所で新しい生活が始まりますが、自分は将来どのようになりたいか、夢はありますか?私もそうでしたが、自分をさらに成長させるために、夢を持つことが大切です。将来、皆さんが夢を実現し、それぞれの分野で大活躍する姿を見ることをたのしみにしております。
名古屋大学大学院工学研究科 天野浩


ちょうど私の息子が中学を卒業することもあり、実際に天野浩さんの祝福メッセージを家に持ち帰ってきました。


先日も、私がプレスタワー竣工30周年記念講演会に参加した時に天野浩さんの話を聞く機会があったので、チョコレートを含めて3重の喜びでもあります。


天野浩好きな言葉


そもそもLEDの研究に没頭した動機は、「工という字は、人(一)と人(一)をつなぐ学問だ」という言葉だけでなく、以下の「校長の朝礼での言葉」と出逢ったからだそうです。

憂きことのなおこの上に積もれかし限りある身の力ためさん(熊沢蕃山)

この言葉を調べると、江戸初期のマルチ人間・熊沢蕃山の作とされる和歌だそうで、「辛いことよ、どんどん身の上に降りかかってこい。自分の力の限界を試してやる。」とのことです。

なかなか意味深い言葉ですね…!


天野浩講演会


青色LEDの開発期間と省エネ貢献までの期間は約30年と言っていましたが、完全なるLEDの普及が進めば「原子力発電分の半分を省エネルギー化」できる、と照れながら夢を語っていたのが印象的です。


そして、研究を継続してこれた原動力は「社会に貢献すること」だそうです。

具体的例として、自分のことだけを考えたら、世界の人口増加によるエネルギー消費量はエネルギー供給量を超えてしまう予測があり、その解決策のひとつとして、世界レベルでのLED化の実用化と商品化を推進すれば間に合うことが「貢献」になるそうです。

天野浩メッセージ浜松市


やはり、ノーベル賞を受賞する方の人間性は世界観が違うな、難しいことを簡単に説明するな、と感心するばかりですが、自分はただ感銘を受けるだけでなく、レベルは違えども天野さんと同じ視座で生きていかなければと思いました。