2008年04月12日

不機嫌な職場 とは

■関連カテゴリ: おすすめ(本・言葉)

困っていても「手伝おうか」の一言が出ない…。そんなギクシャクした職場が増えているそうです。

不機嫌な職場
 なぜ社員同士で協力できないのか
 (高橋克徳ほか著、講談社)

現代社会を心理学的な観点から分析し、併せて職場を改善するための具体策が書かれているので経営者や管理職の方にはお勧めします。

この本では、互いに協力し合えない職場は、社員のモチベーションに悪い影響を与え、組織の自浄作用を失わせ、品質の信頼を揺るがす大問題を招く恐れがあると書いています。


まず、協力行動を阻んでいる要因を以下の3つとしています。

役割構造: 成果主義の導入によって、個々の「仕事の範囲」が明確になり、その結果として組織の「タコツボ化」が進んでいる。つまり、組織として必要だからと社員が協力して行っていた業務は、個人の成果には関係がないということで「遊び」がなくなり、従業員間の「壁」が高くなっている。
評判情報: 社員旅行や懇親会など、自分の部署以外の人と知り合い、会社全体の様子を把握できる「評判情報流通機能」という多様な認知の機会が急速に減っている。効率性を追求するあまり、社内の情報の量と質が低下し、人と人が協力関係を構築し、発展させるきっかけを失っている。
インセンティブ: 90年代半ばまでは社員は定年まで働く「長期雇用」が大企業の倒産やリストラから崩れ去り、インセンティブ構造は変化している。頼りになるのは、自分の腕=スキルだけになり、自分のためにならない業務には行動を起こさなくなっている。

では、協力し合える組織はどうすれば作れるのでしょうか?

◆共通目標・価値観の「共有化」
◆考えた異動と異動損をしない仕組み
◆評判情報に対する工夫
◆損得「勘定」から根源的「感情」へ
◆「感謝」「認知」という応答の重要性
◆認知がもたらす強い効力感
◆感謝風土・認知風土づくりに挑戦

認知」とは「この人すごいよ」と言ってもらえることらしいです。

すごい」と言って自分を認知してくれる個人、組織、社会に対して人は好感を抱く。そして、何か貢献できないか、という前向きな感情を持つ。

個人的には、この「認知」=「すごい」という言葉にヒントを感じました!

現代は「認知飢餓社会」だそうです。学校の成績や、運動会でも順位をつけなかったりします。

会社でも評価軸が「業績」という一軸になって認知されにくくなっているのならば、「皆がやりたがらない仕事を引き受けた」「部下の面倒を見てやった」など、お互いが褒めて認知の喜びを享受できる仕組みづくりが解決への道なのかもしれません。


☆記事についての感想をお待ちしてます☆
全文表示する( コメント0件 / TB0件 )|カテゴリ表示: おすすめ

▼この記事へのトラックバックURL▼

http://app.blog.livedoor.jp/ono3535/tb.cgi/50936875