2008年03月07日

これからの客室改装コンセプト

個湯の間観光経済新聞(2008年2月2日)に掲載された、河合篤司氏(柳建築設計事務所)の記事について少し触れたいと思います。

いま流行の外資系高級ホテルの客室に温泉露天風呂を付けて温泉地に持って行けば今時の客の要望にぴったりと嵌るのではないか。それをヒントに今回の露天風呂付客室のリニューアルを計画してみたい。

内容をまとめますと、団体旅行から個人旅行への転換期(7年前)には、既存の客室に露天風呂さえ付いていれば単価アップと高稼働で旅館の経営に貢献する投資でしたが、最近は似たような改装で供給飽和になり、従来の露天付客室より「一段とグレードの高い商品」を求めていると指摘しています。


では、河合氏によると、どのような「クオリティ」を提供すべきなのか…

露天風呂から見える借景や庭園の整備、演出照明。洗い場とカランではなく、清潔なガラス張りのシャワールーム。しゃれたデザインのパウダールームとバスローブ。湯上りリビングのミニバーには冷えたシャンパン。グラスを傾けながら大型液晶スクリーンでDVD、とリラックスイメージは膨らむ。

その結論として、冒頭にある「いま流行の外資系高級ホテルの客室に温泉露天風呂を付けて温泉地に持って」行く発想のようですね。

デザイン和室私も数年前に標準和室を「デザイン和室」に改装する際に「大人のふたり旅」をテーマに「温泉旅館の情緒にシティホテルの機能性を融合」をコンセプトに設計してもらいました。

それに加えて団体志向の旅館が個人対応に変化を遂げるためには「旅館の中にもうひとつの旅館」を創る発想が不可欠であると考えます(現実はなかなか難しいですが…)。

舘山寺サゴーロイヤルホテル デザイン和室

また、客室に露天風呂をつける大型投資をしても、記事のように回収が難しい状況であることから、まずお客様の反応を見て判断できるよう「貸し切り温泉風呂」の環境を一年後に整えました。

経過としては、「デザイン和室」の予約率は予想以上に高く、また「貸切風呂」が全てのニーズではないことから、必要に応じてチョイスしていただくことが「良品廉価」へつながっていると感じます。


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