rozanjinいつものことですが5月30日(火)は名古屋駅を降りてホテルに向かう途中でJR名古屋タカシマヤのエスカレーター上部をふと見上げると「北大路魯山人展」の大きな看板に目が留まりました。「本と映画と展示会はその場を逃すと後から手に入らない」が持論ですので10階特設会場に直行しました。

北大路魯山人(きたおおじ ろさんじん)というと、漫画「美味しんぼ」のモデルにもなった、画家、陶芸家、書道家、漆芸家、料理家、篆刻家など様々な顔を持つ有名な芸術家なのですが、年代からして名前以外はほとんど知りませんでした。

今回は会場を1周しただけでは分からなかったので、結局は3周しました。その時に目に付いた言葉と後日調べた語録を紹介します。

私の持って生まれた美食道楽がおのずと限りなき欲望を生み、美しく楽しめる食器を要求する。即ち、料理の着物を、料理の風情を美しくあれと祈る。美人に良い衣装を着せてみたい心と変わりはない。この料理の美衣をもって風情を添えることは、他人はどうであろうと、私にはかけがいのない楽しみである。

芸術というのは心術だと言ったほうが解り易いのではないかと思うのであります。これは心の置きよう、感情で出来たところのもの、それが芸術であると解してはいかがかと思うのです。元来、この「術」のつくのが問題なのであって、美術とか技術とか、いずれも「術」がつくのでありますが、このいずれの術も精神的、入神的のものに限って、常識上の算盤に、はじき切れない作用が出来るものが「術」とか、「妙」というのだと思います。常識では測れない、二一天作では割り切れない心的作用によって、千態万様に表れ来るところのものが「術」だと思うのであります。

魯山人もてなしの真髄素材を生かせ」「食器は料理の着物」は有名な言葉ですが、とりわけ食器への思いは料理への思いと両輪である信念と実践そのものが【芸術】であることを教えているような気がしました。

魯山人もてなしの真髄」 1.995円(送料別)