週末や祝日の日数はその年(その月)の売り上げにも大きく影響されることは様々な業界で起こりうることだと思いますが、旅行業界での係数は時にして天候よりも重大な要素となります。

足立祥子さんが「曜日配列」に関する興味深い記事を書いています。

新しいカレンダーを眺めて思わずため息をついた。今年は例年に比べ、祝日が土曜日と重なることが多く、週休2日制で働く多くの人々にとってなんと4日も休日が少ないのだ。ちなみにその4日間とは、建国記念の日(2月11日)、みどりの日(4月29日)、秋分の日(9月23日)、天皇誕生日(12月23日)。おまけに今年もお盆と年末年始の曜日配列に恵まれていない。最近はレイトサマーなどで旅行需要の分散化が進み、ひところに比べるとお盆や年末年始の予約集中は解消された。とはいえ、かき入れ時には間違いなくカレンダーの曜日配列に需要が左右される旅行業界にとっては、頭の痛い問題である。

4日間というと影響は少なく感じますが、それだけではないようです。

今年のお盆は、8月12〜13日が土・日曜のため、週末の休みとお盆休みを組み合わせた長い休暇が取りにくい。一方の年末年始も、仕事納めの企業が多い12月28日が木曜。年明けの三が日を入れても、6連休にしかならない。祝日が多く頼みの綱の秋も、今年は少々期待外れ。9月16〜18日が敬老の日を含めて3連休で、19〜22日を休めば、23〜24日の土日と合わせて9連休となるが、秋分の日である23日が土曜と重なるため、1日多く有給休暇を取得しなければならないのが玉にキズ。

全国各地域は1泊商品だけでなく連泊型を視野に入れて市場を開拓するなかで、旅行者サイドも「ロハス」という言葉が生まれたように、その土地の観光地や食事を時間をかけて楽しむ小旅行を年に数回楽しんだりする傾向も出てきていることから、こうした曜日の配列は大きな関心となっているわけです。

さらに旅行業界はいま2007年の団塊世代の一斉退職を控えて新たに生まれる市場(ロングステイ・マーケット)に向けて動き出しています。

その前年である2006年には、十分な蓄えがあるとされる団塊世代をターゲットにした、「ロングステイ」商品も次々と造成され、販売されていくと思われ、旅行業最王手のJTBも2005年には東京・日本橋に「JTBロングステイプラザ」という専門店ができています。

こうした動きの中で受け入れサイドであるホテル・旅館も曜日に左右されない対策として短い旅程でも満足できる観光案内の情報提供の充実を図ったり、平日と休日の組み合わせで格安感ある旅行の提案をしていく努力する機会であるように思います。