イトーヨーカ堂浜松駅前店が2007年1月をめどに閉鎖することが発表されました(静岡新聞によると2月末までとなっています)。

郊外で大型商業施設の出店が相次いだことなどで売り上げが伸び悩み、2007年7月の賃貸契約満了を半年前倒しして撤退することになったということです。

浜松駅前店は、1987年(昭和62年)7月にオープンして以来、建物に隣接した駐車場がないことが浜松市民には使いにくいイメージを持たれ、この数年で進出してきた大型駐車場を持つジャスコ志都呂やジャスコ市野との激戦で利用者をつなぎ留めることができなかったようです。

親会社である「セブン&アイ・ホールディングス」が「ヨーカ堂に食品を買いに来た10人の来店客のうち3人しか衣料品を買っていない」と言うように、不採算店の約30店舗を閉鎖する方針を打ち出しており、浜松駅前店も対象になっているのでは、という噂が本当になってしまい残念です。

浜松の中心市街地は「浜松べんがら横丁」のオープンなど少し動きはあるものの、松菱跡地の開発も見えていないのが現状ですし、アクトもオーナーがオリックスに変わりましたし、ザザもいまだ問題が山積していることに加え、郊外には旧浜北地区にはウォルマート(西友)がスーパー銭湯やシネマコンプレックス(TOHO)などの複合商業施設として進出してくるなど、まだまだ混沌とした状況は続くと思われます。


■中日新聞(2005年11月13日)
 浜松市鍛冶町にあるスーパーのイトーヨーカドー浜松駅前店が2007年1月をめどに閉鎖されることが明らかになった。西武百貨店浜松店の撤退、百貨店松菱の破たんなどで空洞化する中心市街地に再び活気をと、市の「都心再生戦略会議」が11日、新たな活性化基本計画(来年度から約10年間)を本年度内に策定する方針を示したばかり。浜松駅前店のテナント関係者からは12日、不満や戸惑いの声が聞かれた。
 浜松駅前店は「浜松ショッピングプラザ」の各店舗として1987(昭和62)年7月にオープン。売り場面積は約16,700平米。経営するイトーヨーカ堂(東京都千代田区)が11日開いたテナント(総数46)の臨時総会で、テナント側に20年間の賃貸契約が満了となる07年7月を半年前倒しする方針と、テナントとの契約を07年1月末で解消する方針を伝えた。郊外への相次ぐ大型商業施設進出などで売り上げが伸び悩んだことが、店舗閉鎖の最大の理由となったと見られている。
 浜松駅前店のオープン当初から営業しているテナントの経営者男性は「事実上は閉鎖時期の通知だけで、質問しても回答になっていなかった」と対応に不満を見せる。その上で「テナントの問題にはきちんと対応して責任を果たしてほしい」と訴えた。
 一方、洋品店店長の男性は「ヨーカ堂の売り上げもピーク時の5分の1ぐらいに落ちているというし…・今後の経営があるので、早く先の見通しが立つようにしてほしい」と気をもんでいた。
 一方、浜松市鴨江町の主婦(64)は「歩いてもこれるのでよく利用していた。なくなると不便になるので存続してほしいのですが…」と話していた。
 建物を所有する地権者法人では、中心街の活性化にも役立つようビルを一括で貸すことを最優先に、後継店舗探しを進める方針。複数の企業が興味を示しているといい「早急に誘致を進めたい」としている。


■静岡新聞(2005年11月12日)
 イトーヨーカ堂は11日、浜松市の中心街にある浜松駅前店を2007年2月末までに閉店することを明らかにした。「売り上げの低迷」を理由に、賃貸契約満了の07年7月を前倒しして閉店する。浜松市の中心市街地は西武百貨店の撤退、老舗百貨店「松菱」の経営破たんに加え、相次ぐ郊外への大型商業施設の出店で求心力が大幅に低下。中心地の一角を占める浜松駅前店の撤退で、空洞化に一層拍車が掛かりそうだ。
 同日、浜松市内で開かれたテナント専門店会を対象にした会議で、ヨーカ堂側が表明した。現在入っている46のテナントとは07年1月末までに契約を解消する方針を伝えた。
 会議ではヨーカ堂側が撤退方針や財務状況などを説明した。その後、テナントのオーナーによる質疑応答が行われた。出席者によると、ことし9月に設立された同社の親会社である「セブン&アイ・ホールディングス」が売り上げの低迷が続く国内傘下の約三十店舗を閉鎖する方針を打ち出し、浜松駅前店も対象になっているという説明があったという。
 建物を所有する地権者法人は撤退後のビルを一括か、またはフロアごとに分割して貸すことも視野に入れている。「まだ決定はしていないが、利用したいという申し込みがないわけではない」と今後の対応を探っている。