前に「循環まちバスと駐車場」でふれましたが、その後に浜松市循環まちバス「く・る・る」の専門家や事業者による利用促進原案検討会議(委員長・橋本成仁豊田都市交通研究所主任研究員)が2005年8月24日発足し、初会合が同市東田町の浜松まちづくりセンターで開かれました。

中日新聞(2005年8月25日) 「くるる」は2002年5月に本格運行を開始。乗車人員は増加傾向だが、市民からルートや運行時間変更の要望も寄せられたため、会議では年度内に改善案をまとめる。
 JC浜松駅南側の市民から運行の要望が寄せられていることについて、市側から参加している委員が「現在の東西循環ルートで重なっている部分を一部変更して、駅南に走らせることはどうか」と提案。しかし、バスを運行する遠州鉄道の委員は「駅北側の乗客が伸びている中で、大きな施設もない南側を走らせても採算がとれるかどうか」と懸念を示し、「くるるは中心市街地活性化のために走らせている。交通空白地という意味では別に考えるべきでないか」と指摘した。
 このほかJC浜松駅や大型スーパー近くのバス停設置などの意見が出された。今後、個別の問題点を整理し、改善案を検討していく。

静岡新聞(2005年8月25日)によると、「くるる」は平成14年度から運行し、一台あたりの乗車人数は同年度の7.1人から9人と伸びたが、年間の運営費6千万円(車両償却費込み)に対し、運賃収入は1,500万円、市の補助金3,300万円、残りを遠州鉄道が負担しているそうです。

会合ではさらにルート拡張や認知度を高めるために駅構内に案内新設の要望だけでなく、タクシー業界の脅威になるとの見解があるなど、一定の方向性を見出せない状態のようですね。利害関係ではなく「まちなか活性化」につながるかという視点を忘れずに判断してもらいたいと思います。